校長挨拶

 本校の学区は田畑や河川などの豊富な自然や、歴史ある史跡、郷土資料館や図書館といった文化施設などに恵まれています。保護者や地域の方々も学校教育に理解があり、大変協力的であり、人・もの・ことを生かした教育を行うことができます。校舎や運動場などの施設も広く、学習や運動などを伸び伸びと行う校内環境が整っています。
 こうした環境の下で、子供たちは明るく元気よく活動し、みんなで楽しい学校生活を送っています。JRC活動や自問清掃、伝統ある「光と大地のつどい」、地域のよさを生かした活動などが本校の自慢です。
 本年度も浅羽学園教育目標及び学校教育目標を「こころざしをもち、共によりよく生き抜くたくましい子」の育成とし、魅力ある学園・学校づくりに向けて、「任せて認める」指導を推進し、「居場所づくり」「絆づくり」により自己有用感と規範意識の醸成を図っていきます。
 また、本校の重点目標を「自立 ~気づき・考え・実行~する子の育成」とし、この目標に向けて、充実した教育活動を行っていきます。
 本年度も昨年度に引き続き、特に子供たちに「考える力」を付けていきたいと思います。「考える」とは、学習面ではもちろんのこと、生活の中でも、周りの人のことを考え合ったり時と場を考えた言動をしたりと、常に必要な力であり、よりよく生きていくために重要なことです。子供たちには、自分で考える力、そして周りの人と共に考え合う力を育てていきたいと思います。
 この「考える力」を付けるために、浅羽学園で取り組んでいる「任せて認める」指導に力を入れていきます。子供の可能性を信じて、様々なことを任せて子供に考えさせることで、失敗も含めた成長の過程を認めて価値付け、子供たちの考える力・考えたいと思う気持ち、自己有用感や自己肯定感を育めるよう力を尽くしてまいります。
 また本年度は、学力向上や、複数の教員で子供たちを見守り、支援していくことを目指し、「担任は一人ではなく、学年の先生が担任の先生である」という意識で教育活動を行っていきます。具体的には、学年で同じ教科はできるだけ同じ教員が担当し、互いに情報交換を行うことで、授業の質の向上と子供理解を深めていきます。
 このように、子供たちに寄り添い、一人一人を尊重した教育を行うことで、子供も学校に関わる大人もみんなが笑顔になれる学校をづくりに努めていきます。
 皆様には、本校の子供たちが、自分で、自分たちで考えて行動し、成長していく姿を見守っていただきたいと思います。
 本年度も御理解と御協力をよろしくお願いいたします。
         
                           浅羽学園浅羽北小学校 校長  速水 二葉