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浅羽北小、魅力ある授業の旅⑤ ~考え、考え合い、学びを実感する子どもたち~
2024年11月6日 11時15分5年生の道徳科の授業です。今日のめあては、「『権利』を主張するとき、どんなことを大切にしたらよいのだろう。」でした。
まず、教師が子供たちに問い掛けます。「権利って何?」続いて、「義務って何?」大人でもなかなか難しい質問ですが、子供たちは真剣に考えます。「権利って、認められていることだよね。」「義務は、権利とは逆かな。やらなくてはいけないことかな?」教師は「みんなの考えは正しいよね。」と価値付けします。
続いて、資料「遊園地のできごとから」をアニメで視聴します。アニメの中では、遊園地で行われているショーを見るために、あるお客さんが子供を肩車するのですが、係員に注意をされてしまいます。
「係員さんはなぜ注意したの?」教師の問い掛けに、子供たちは答えます。「肩車は危ないから、安全のためだ。」「他の人が見られなくなるからね。」
「でも、このお客さんにも見る権利があるんじゃない?」教師の言葉に、子供たちは考え込みます。「複雑だ。」「どっちの気持ちも分かるな。」教師はうなずきながら聞き、「難しいよね。」と共感をします。
ここで、「心のメーター」の登場です。どちらの意見が大切なのか、自分の思いを「心のメーター」で示します。係員さん寄りの意見として、「見えなくなるのは分かるけど、他の人が見えなくなって迷惑になってしまう。」対して、お客さん寄りの意見として「お客さんも権利があるから、ある程度は権利を主張してもいいと思う。」
「ショーに来た誰もが気持ちよく見るためには、どんなことが大切なの?」と問い掛け、子供たちは振り返りを書き始めます。「見るときは、他の人のことを思って見るようにしたらいいと思った。」教師がまとめます。「人のことを思いやることが大切だね。日本人は、自分の意見を主張することを控えてしまうけど、もっと意見を主張してもいいんだよ。」
最後に一言。「権利を主張することも大切だけど、主張しすぎるのは・・・わがままですよ。」